月刊シナリオ 2023年 10月号 (9月4日発売)

▶ 月刊シナリオ 2023年 10月号
掲載シナリオ
『こんにちは、母さん』脚本:山田洋次 朝原雄三
監督:山田洋次
原作:永井愛
出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 寺尾聰 宮藤官九郎 田中泯 YOU 枝元萌 加藤ローサ 田口浩正
《作品について》
大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく。いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく。
▶Point of view
加藤結子 「人生賛歌」
『#ミトヤマネ』
脚本:宮崎大祐
監督:宮崎大祐
出演:玉城ティナ 湯川ひな 稲葉友 片岡礼子 安達祐実 筒井真理子
《作品について》
毎日さまざまなSNS投稿をしながら暮らすカリスマインフルエンサーの「ミトヤマネ」こと山根ミト。妹のミホは、そんな彼女を陰で支えていた。ある日ミトは、所属するインフルエンサー事務所のマネージャーから、誰でもミトの顔になれるフィルター「ディープフェイクアプリ」のコラボ案件を持ちかけられる。アプリは人気を集めミトの顔は世界中に拡散されるが、その一方で彼女の顔を悪用する者も現れる。そんな状況でさえも自身の人気につながると喜ぶミトと、姉を心配するミホだったが……。
▶脚本・監督ノート
宮崎大祐 ノワール化する世界におけるフィルムノワール暗黒時代の暗黒映画に関するささやかな覚書
▶Point of view
佐野宜志 この映画は何者なのか?
『自分革命映画闘争』
脚本:石井岳龍
監督:石井岳龍
出演:神戸芸術工科大学・映画コース関係者有志
《作品について》
自身の思想である「自分革命映画闘争ワーク」の実践に駆られて狂的状態に陥った神戸芸工大映画コース教授・石井岳龍が突然失踪した。石井が残した「個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト」の扱いに、同僚の武田助教授たちは困惑するが、学生たちとワークの実践を試みることを選択する。武田は失踪した石井の影を追うが、それは謎の洞窟探検にまで至ることに。それぞれが選択したテキストの実践をする学生たちは、まるで映画の中のように拡大した想像力と意識拡張の迷宮世界へと迷いこむ。
▶インタビュー
石井岳龍 〜「自分革命映画闘争」という映画〜
《聞き手》
木崎加奈子
佐野宜志
加藤結子
▶Point of view
木崎加奈子 言葉の地平線を越えていく
連載
■安倍照雄の脚本あくび指南(20/最終回)■下田悠子
脚本家リレー日記 オワコンだからしゃあない(23)
■戸田学
〜それをいっちゃあ、おしまいよ 戸田学の映画雑録〜(46)
■伴一彦
この世は舞台(34)
コンクール
第33回新人シナリオコンクール 大伴昌司賞 募集要項▶ 月刊シナリオ 2023年 10月号
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月刊シナリオ 2023年 9月号 (8月3日発売)

▶ 月刊シナリオ 2023年 9月号
掲載シナリオ
『春に散る』脚本:瀬々敬久 星航
監督:瀬々敬久
原作:沢木耕太郎
出演:佐藤浩市 残尚玄 奥野瑛太 坂井真紀 小澤征悦
《作品について》
不公平な判定で負けたことをきっかけに渡米し40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、同じく不公平な判定負けで心が折れていたボクサーの黒木翔吾。飲み屋で出会って路上で拳を交わしあい、仁一に人生初のダウンを奪われた翔吾は、彼にボクシングを教えてほしいと懇願する。最初は断る仁一だったが、かつてのボクシング仲間である次郎と佐瀬に背中を押されて引き受けることに。仁一は自信満々な翔吾に激しいトレーニングを課し、ボクシングを一から叩き込んでいく。やがて世界チャンピオン・中西との世界戦が決まるが……。
▶脚本・監督ノート
瀬々敬久 今しかない
▶Point of view
木崎加奈子 耐えられるかどうかではなく耐える必要があるのかを問いたい
『カタオモイ』
脚本:宍戸英紀
監督:いまおかしんじ
出演:丸純子 細田善彦 川瀬陽太 平井亜門 中村守里 東雲あずさ 松本拓海 佐藤宏 フミカ 片岡鶴太郎
《作品について》
43歳の杉下可南子は、結婚して20年以上になる夫の浮気を知って家を飛び出し、東京下町の大衆食堂で働きはじめる。ある日彼女は、路上で酔い潰れていた若い男・謙一を介抱する。謙一は同棲していた恋人に捨てられ、傷心のあまり酒と睡眠薬を一気に飲んだという。泥酔している謙一を部屋まで運ぶ可南子だったが、謙一は彼女を恋人と間違えたのか突然抱き寄せてキスをする。それをきっかけに謙一に恋をした可南子は、偶然手に入れた合鍵を使って彼の部屋に忍び込むようになり……。
▶脚本ノート
宍戸英紀 いまおかしんじ監督との仕事
▶Point of view
真辺克彦 “仮題の『妻をやめたらシたいこと。』の方がしっくりくる”
『飼育』
脚本:田村孟
監督:大島渚
原作:大江健三郎
脚本協力:松本俊夫 石堂淑朗 東松照明
出演:三國連太郎 沢村貞子 中村雅子 大島瑛子 浜村純 相川史朗 山茶花究 岸輝子 三原葉子 牧江重行 京須雅臣 加藤嘉 石堂淑朗 八住寿男 島田屯 鈴木晴夫 今橋恒 小山明子 戸浦六宏 ヒュー・ハード
▶脚本ノート
田村孟 罪なき人々の罪
▶Point of view
小嶋健作 「戦後」というレッテルの下の終わらい戦争
座談会
海の向うのストライキは他人事?〜全米脚本家組合のストと配信作品の今後と生成AI〜
《参加者》
真辺克彦
加藤結子
木崎加奈子
佐野宜志
連載
■安倍照雄の脚本あくび指南(19)■秋山竜平
脚本家リレー日記 オワコンだからしゃあない(22)
■戸田学
〜それをいっちゃあ、おしまいよ 戸田学の映画雑録〜(45)
■伴一彦
この世は舞台(33)
コンクール
第33回新人シナリオコンクール 大伴昌司賞 募集要項▶ 月刊シナリオ 2023年 9月号
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