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映画脚本100のダメ出し 傑作を生むハリウッド文章術/創作語録ピックアップ

脚本術・シナリオ入門語録 ピックアップ

シナリオの参考書・入門書などに書かれている脚本術に関することや印象に残った言葉を出典と共にピックアップしています。出典元はプルダウンメニューから選択してください。


映画脚本100のダメ出し
傑作を生むハリウッド文章術

キミの脚本を読む人たちは「三幕構成」の信者だ。藁をもつかむ勢いで頼りにしてる。だから、マスターしておくこと。手強い相手を攻略する前に、しっかり理解しておこう。

出典:映画脚本100のダメ出し

こんなに私は気にかけています、だから皆さんも知りたくありませんか、と言えるものを書いているか? ストーリーの奥底に隠れていても構わない。だが最低限「これ」と言えるものがあるか? 主張がある脚本は読むに値する。それが例え全裸の銀行強盗ミュージカルだとしても。

出典:映画脚本100のダメ出し

ヒットの予測はできない。どう転んでも無理なのだ。「キミが本当に書きたいことを書け」と言うのも、ウケを狙って書くのは不可能だからだ。プロデューサーが「この先、こういうのがイケそうだなぁ」と言っても信じるな。そいつは全知全能か? 耳を貸すだけ時間のムダだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

題材に何を選ぶにしても、人の関心を得るキャラクターを作ろう。いい作品は人間のあり方を描く。やれプロットだ、アクションだ、エフェクトだと、人物以外の部分に凝れば凝るほど、映画は迷走する。

『ダイ・ハード』のマクレーン夫婦や警官を見て、ハラハラするだろう? 駐車場で待機する運転手の兄ちゃんまで気にかかる。キミの登場人物はどう? 「こんな人、別にどうでもいい」と言われたら終わり。登場人物に関心を持ってもらうことが鍵だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

あと10回、書き直せ。絶対に崩れない鉄壁のオリジナリティが宿るまで叩け。読んでくれた人が「映画化するなら、手伝おうか?」と言わなければ、新鮮味がないってことだ。簡単に判別できる。

出典:映画脚本100のダメ出し

実生活を忠実に脚本化しようとすると、大抵うまくいかない。だが、暮らしの中の感情体験は、ぜひ深く追求してほしい。キミの強い思いは万国共通かもしれない。読者を引き込む、すばらしい映画になる可能性がある。

「知っていることを書け」とは「キミの心を激しくかき乱すものを、作品に生かせ」と解釈しよう。真のライターは「知っていること」を起点に挑戦し、未知の世界へ大胆に手を伸ばす。

出典:映画脚本100のダメ出し

冒険しよう。刑務所を知らない人が『プリズン・ブレイク』を書いてもいい。『ゴッドファーザー』の作者はマフィアか? いや、彼は「我々イタリア系米国人は、パスタ、ファミリー、名誉を重んじる」と知っていたに過ぎない。それを起点に冒険した。

出典:映画脚本100のダメ出し

書きたいものを書けばいい。ただ、救いのない話は避けてくれ。脚本を映画にするのは途方もなく難しい。どん底の悲劇だとその難易度は4倍から5倍に跳ね上がる。読後に何の希望も持てない脚本は暖炉の火で燃やしたくなるものだ。人物と共に苦しむだけの映画なんて誰が見たい?

出典:映画脚本100のダメ出し

脚本の最後に少しでいいから希望や救いを与えよう。『ミリオンダラー・ベイビー』の結末は重いが、主人公は少なくともずっと望んでいたことを行動に移す。観客は少し「よかった」と思って映画館を後にできる。悲しみの中で、幸せに思える何かを得る主人公。いい終わり方だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

主人公は、心から応援したい存在でなくてはならない。これは「共感できる存在」という意味じゃない。観客を主人公に同意させたり、善人と思わせる必要はない。業界人や脚本の先生は「好感が持てる主人公を」と言うだろうが、無視したっていい。

ジャック・ニコルソンの『恋愛小説家』を見て共感できる? ひどい男である。彼がレストランから叩き出されれば、客たちは喝采する。ただ、彼が置かれた状況は理解できる。彼の気持ちも悩みもわかる。乗り越えてほしいなぁと、心から思える。彼を応援しちゃうのだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

キミの主人公がつまらない人間なら、未来はない。世界で一番イヤな奴だとしても、人物として面白ければ観客は引き込まれる。シェイクスピアの『リチャード三世』は正真正銘の悪人だ。好感度ゼロだが、興味を持たずにはいられない。実際に関わり合いたくはないが、映画で見る分には面白い。

主人公を応援したくなる設定が必要だ。だが「好き」にさせる必要はない。「うわぁ、コイツ最悪! だけど、勝たせてやってほしい」でも構わないのだ。共感できなくても、主人公が置かれた状況は理解できる。それがないとストーリーに誰も興味を持ってくれない。

出典:映画脚本100のダメ出し

主人公はストーリーの中で変化する。例えば、主人公は他人に冷たく、心にポッカリ穴が空いている状態でストーリーが始まった場合、エンディングは真逆で終われ。心が満たされ、他人への思いやりも持てるようになったと結べばいい。それを可能にするのは、敵対者の存在だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

人物とストーリーだけをまず考えろ。他は後回しでいい。3幕構成なんかとりあえず脇に置け。ストーリーを作る段階ではたくさんメモを書こう。思いついたことを書きまくれ。脚本の筋から思いっきりはみ出してもいい。人物についてのアイデアを、書いて書いて書きまくれ。

人物やプロット、ストーリーや笑える瞬間、いいなと思うロケーションについてメモしよう。人物になりきってしゃべり、録音してもいい。人物ごとに声を変えてみれば意外な発見ができる。本編のどこに入れるか、なんて心配するな。自由になればアイデアも生まれる。

構成に縛られている限りクリエイティブにはなれない。クリエイティブであることこそ売りなんだ。ルールやページ数ばかり心配していたら発想が貧しくなる。今はただ、楽しめ。構成は大事だが、楽しくない。後で考えろ。

出典:映画脚本100のダメ出し

時間制限を設けると必ず役に立つ。できるだけ出来事が起こる時間を凝縮しよう。『ダイ・ハード』なんて一晩のうちに起こる話だ。6ヶ月の間で起こる話なら1ヶ月に凝縮できないか? 1週間ではどうだ? 期間を縮めるほど達成感は大きくなる。主人公がより一層頑張るからだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

セットアップ(仕掛け)とペイオフ(結果)は、典型的な技法だ。「観客をハラハラさせたければ、テーブルの下に爆弾を仕掛けて見せろ」と、ヒッチコックは言っている。セットアップとペイオフの間は、充分に間を空けること。仕掛けてから次のページでペイオフだと早すぎる。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、マーティが「時計台を救え」のチラシを受け取る。恋人がその裏に電話番号をメモするので、マーティはそのチラシを大事に取っておく。これが後で大きく役立つことになる。

出典:映画脚本100のダメ出し

主人公は何度も努力する。A案がダメならパワーアップしたB案を投入。それも失敗してさらにドツボにはまってC案へ、というように。セルロイドの時代から映画のストーリー構成はそうだ。短編コメディの構成も大体同じ。「諦めずに戦え」それが主人公の決まり文句だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

セリフを削れ。また削れ。もっと削れ。セリフは少ないほどいい。わずかな言葉でも深いところまで伝わる。タランティーノがインタビューで「リライトするとき、各シーンの終わりのセリフを2行消す」と言っていた。キミも末の2行だけを読み返して、削除してみよう。

出典:映画脚本100のダメ出し

物語の中での人物の変化を「アーク(arc=弧)」と呼ぶ。大事な要素だ。俳優の中には、最初と最後の10ページを読み比べ、アークを見る人もいる。「最後まで同じじゃん、この人物」と思われたら、交渉決裂。

「人物の変化」なんて、実生活では滅多に見られない。だからこそ、観客はそれを見たがる。模索しながら成長、変化して、何者かになるところを目撃したがる。善や正義の勝利が見たいのと同じだ。

主人公は絶対に変化するべきか? 絶対ということもない。
『荒野の用心棒』の男はアークしているか? していない。

出典:映画脚本100のダメ出し

作品のタイトルを吟味しよう。キミの脚本には、最高のタイトルが付いているか? 最低50個は候補を考えよう。友達にもメールして、案をもらおう。トップ10を選び、友達に投票してもらおう。最高のタイトルを見つけるために最善の努力をしよう。成果が表れるはずだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

1幕の最後に大事件を入れろ。2幕の最後にはもっと大きな事件を入れろ。書いて、自分で納得するだけじゃいけない。読解力ゼロの人間にも、わかるように書いてほしい。ちょこっとした出来事を書いて「ほら、ここに」と主張する人が多すぎる。新情報がドンと入って1幕が終わる。

《1幕の終わり方の例》
『ダイ・ハード』: マクレーンが死体を窓から投げる。封鎖されたビル内でのバトルから、地上の警察隊も巻き込んでの2幕へ移る。マクレーンに更なる困難がもたらされる。

『テルマ&ルイーズ』: ルイーズがレイプ犯を射殺。テルマとの気晴らしの旅は、逃亡の旅に転じる。

2幕は、事態が悪化する。優れた脚本では、シチュエーションが加速的に悪化する。2007年に製作された映画『その土曜日、7時58分』がいい例だ。もの凄い勢いで危機が襲ってくる。

出典:映画脚本100のダメ出し

シーンの終着点は、起点と異なるべきだ。でなきゃ意味がない。シーンの中で「人物の側面を見せる」か、「プロットを前進させる」か、「笑わせる」か。その3つのどれでもなければ、削除しろ。

出典:映画脚本100のダメ出し


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